第7章 真選組女中生活 12日目
「ふあ〜っ。」
ただ今の時刻午前6時少し前。本当は9時頃に起床する予定だったのだが、勝手に起きてしまった。もう一度寝ようと思ったのだが大して寝る気にもなれない少女は仕方なく体を起こし、着々と身だしなみを整え、軽く部屋の掃除を始めた。とは言えど、少女の部屋にはほとんどものがないので7時になる前には終わってしまった。
朝ごはん、食べに行こう。
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お腹いっぱいだな…食べ過ぎたのかも…それに今日何をしようか…仕事はさせてもらえなかったし…
朝ごはんを食べ終え、特にすることが思いつかなかったので女中の仕事を手伝おうとすると、休みなさい、とピシャリと言い放たれてしまい、食堂から追い出されてしまった。他の仕事場でも同様である。フラフラと屯所内を歩き回る訳にもいかず、とりあえず部屋に戻ることにした。
そうだ。図書館にでも行こうかな。私の知っている世界の歴史とどれくらい違うのか確かめて見よう。あ、でもそういえば私って要注意人物なんだよね?だとしたら勝手に外に出歩いちゃまずいのかな?近藤さんか土方さんに許可もらいに行った方がいいのかな?…んー。やって損は無いし。やらずに怒られるよりはマシか。
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「そうかいそうかい!いいよ!好きなところに遊びに行ったきな!でも夕飯までには帰ってくるんだよ!」
「はい、ありがとうございます。」
意外とすぐに許可ぎ出たな。そりゃそうか。私なんかが要注意人物になんてなる訳ないか。私にそんな技術も魅力もある訳ないし。私になんか力注いだって無駄か。