第6章 真選組女中生活 11日目
今は、6月20日午後7時。少女と近藤は食堂で夕食とっている。
「ここんとこ、ずっと働き詰めだったなぁちゃん。すまんな、休みがなかなか出してやれなくて。」
「いえ!お仕事は楽しいですし皆さんもよくしてくださってるので、なんの問題もありませんよ!」
「そうかそうか。それは良かった。だがなちゃん。いい加減働きすぎだよ。ここにきてから一回も休んでないんだろう?」
「そういえばそうですね。でもお世話になってるんですから、これくらい当然です。」
「いやいや!ダメだよ!そんなんじゃトシみてーになっちまう。だから明日は休みな。」
「土方さんみたいにって…いえ、大丈夫ですよ。休まなくたって。」
「でもちゃんはまだ13だろう?少しは遊ばないと。だから明日は俺と一緒にどこかにいこうじゃないか。」
「それはできねーことだぜ近藤さん。あんた、明日は幕府に行かにゃならんだろうが。」
「な、なんだトシ。いたのか。」
「いたのかじゃねーよ。何勝手にサボろうとしたんだアンタは。」
「だっためんどくさくない?」
「めんどうなのは認めるがだからって逃げんなよ。局長のアンタがそんなんでどーすんだ。」
「でもさトシ、ちゃんずーっと働いたんだよ?少しは遊んだほうがいいじゃん。」
「いや。別にや「それは確かにそうだな。は休めばいいさ。でもだからって近藤さんがそれに付き合うこたねーだろ。」私の休みも必要ないですよ?」
何度が訴えても休みがなくなることは無く、少女の頼みは叶わず、女中長にもその旨が伝えられてしまい、結局明日は休みとなった。