第5章 真選組生活 5日目
まだ仕事を初めて4日目であるが少女は飲み込みが早く、仕事の量も相変わらず多いので1人で仕事を任せられるようになった。まだ、少したどたどしいところも少なからずあるが、若さゆえの体力などでなんとかカバーしている。さらに、女中のなかでは最年少であり、少女と同じくらいの歳の子供を持っている女中もなかにはいるのでかなり可愛がってもらえているようである。
ここでの生活もかなり慣れて来たのかな。たまに隊士の方にも可愛がってもらえるし。まあ、近藤さんの遠縁ってことになっているから当たり前といえば当たり前のことをなのかもしれないんだけど。
今、少女は買い物の最中である。本来なら少女の仕事の中に入ってはいなかったのだが、今日は休暇を取っている女中が数人いた為、手の空いている少女がその仕事をかって出たのである。
確か、この店で買うんだったよね。かなり荷物ご多くなりそうだな。
「あ、!こんなとこで何してるネ?」
お目当てのスーパーを見つけて、いざ店に入ろうとしていると神楽が少女のことを見つけた。少女は買い物を頼まれていることを説明して、買い物のリストを見せれば神楽は荷物を持つのを手伝うと提案した。はじめ少女は断ったのだが、神楽に後日、酢昆布を渡すことでその話は決まった。
「かなりの荷物あるネ。こんなのが全部持てるわけないネ。やっぱり私がついてて正解アル!」
「はい!とても助かりました!ありがとうございます!」
「そういえば、。最近どうアルか?マヨラーやクソサドにイジメられてないアルか?」
少女は神楽のいうマヨラーやクソサドと指されている人物のことが全く分からなかった。しかし、全ての食べ物にマヨネーズをぶっかける土方や、その土方に毎日あきもせず攻撃を仕掛ける沖田のことを思いつき、彼らのことであると推測すると、クスリと上品な笑みを浮かべだ。