第3章 真選組生活 1日目
「それで、何か掴めたのか?の情報。」
「それが、全くないんです。日本のどこにも武田と言う名の少女が存在すると言う情報は出てきませんでした。一応、ターミナルの方にも問い合わせもしたのですが、そちらにも全くないようでした。」
「ん"ーー。やっぱり本当に平行世界から何らかの拍子にきちまったのかねー。」
「強ち間違いでもないんじゃなあですかぃ?アイツを見てる限りじゃ、天人のスパイでも無さそうですぜぃ。」
「俺もそんな気がするんだよな。」
「でも、あれが演技じゃねえって確証もないだろ。」
「でもさー、トシ。昨日も言ったけど俺にはちゃんがただの迷子の女の子にしか見えねーよ?」
「そうですよ!あの子は確かに礼儀やら作法やらはでしていますし、かなり落ち着いてるいますが、俺たちを騙せるほどの器量があるようにはお世辞にもみえませんよ。」
「そりゃ、俺もそう思うけどよ。もしもの事もあるじゃねーか。天人の証拠も無きゃ、迷子の証拠もねーんだから。」
「あの子は本当の迷子だよ。俺の直感がそう言ってる」
「局長のあんたがそれでどうすんだよ…」
「うん、でもその分トシと山崎が疑ってくれるでしょ?」
「え"?俺もなんですか?俺どちらかと言うと迷子寄りなんですけど。」
「でも!引き続きちゃんのことしっかりと調べてくれるだろう?」
「結局、今日も結論は出なそうですねぃ。俺はこれで失礼しますねぃ。」
「ああ、そうだな。今日はこれで解散すっか。いいよな?近藤さん。」
結局今日も結論を導き出すことができなかった4人。少女はそもそもこの世界の住人で無かったのだから、情報がないのは当たり前なのである。彼らのやろうとしていることは、どちらの証拠も無いのだから悪魔の証明であるので、とても難航である。