第2章 真選組の本拠地に着きました
「局長、山崎です。失礼します。」
「ああ、お疲れ。」
ここは局長である近藤の部屋。そこには小型の液晶画面があり、それを見入っている男性4人がそれぞれの表情をしている。
「なあ、の荷物にはなにがあったんだ?」
「はい、どうやら本当に学生のようでした。中身は教科書、ノート、筆記用具、あとスマホですね。副長が言った通りにちゃんの携帯は同期しておいたので使用すればこちらにもわかるようにしておきました。」
「そうか。よくやった。」
「んでー?の髪はどうだったんでぃ?」
やっべ。監視カメラの存在すっかり忘れてた。
とうの本人はもちろんは知らないのであるが、山崎は知っていたのである。というか、そもそも彼自身ご土方に命令されて取り付けたのである。
「ええと、その、普通でしたよ?女の子の髪だなーって。」
「本当にそれだけかぃ?もっと下世話なこと考えてたんじゃねーのかぃ?」
「し、失礼なこと言わんでくださいよ!下心なんてこれっぽっちもありませんでしたよ!」
「まあ、そんなに熱くなんな。落ち着け。」
「すいません。」
「へーい。」
しまったなあ。すっかり忘れてたなあ。ていうかあれ?カメラあったんなら俺別に見張らなくても良かったんじゃね?あちゃー、二度手間じゃないか。
「それでちゃんの今後についてなんだけどさ、…」
ーーーー
「それじゃ、今日は遅いしここらで終わるかな。解散ー。」
彼女が本当にただの迷子なのか。はたまた敵のスパイであるかという結論は出なかった。
最近ほど揃っていた5人とも本心では彼女が迷子であるようにしか見えていないのだか、立場上それは許されない。ここから証拠を集めていくしか無いのである。