第2章 真選組の本拠地に着きました
やーっと局長たち出て行った。30分くらいかな?きっとちゃんが一人にならないようにの配慮なんだろうけど。まあ、確かにあの話が本当なら一人でいるのは辛いよね。
っていうか、俺もかなりきついな。うん。だって、ちゃんはただの一般市民ってことでしょ?まあ、どっちに転んだとしても、ただのではないか。だとしてもさ、ずっと天井から覗くのって。気がひけるなあ。
あ、お風呂入りに行った。さ、流石にそこまでは見なくてもいいよね!?ていうか、みちゃだめだろ!?
誰も聞いてないのに1人悶々と悩む山崎であった。
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あれ、シャワーだけなんだ。疲れてるし浸かるのかと思ったけど。ってアレ?た、倒れた!?え、だ、大丈夫なの!?
…もしかして、寝てる?これ寝てるよね?仕方ないか。今日大変だっただろうし。
「よっと。」
降りても気づいた様子も無いし。これは寝てるな。このままじゃ風邪引くし。布団ひいてあげよう。
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「スー、スー」
よく寝てるな。こんなに疲れたんだろうな。それも仕方ないか。なんだっけ?あ、変なのに追いかけられたら空から落っこちてここに来たんだもんね。そりゃ疲れるよ。
山崎が布団を敷き終わり、彼女を布団の中に入れてあげる。先程まで冷えていたのだろうか。縮こまっていた体か少し緩まったようである。その様子に気をよくしたのか山崎は優しく彼女の頭を撫でる。すると。
「グスッ、姉、さん。…どこ?…ひと、りに、グスッ、しないで。グスッ」
可愛そうにちゃん。やっぱり、この子本当に落ちて来たんだろうか。じゃなきゃ、こんな夢見ないよね。無事に家に帰れるといいけど。