第2章 真選組の本拠地に着きました
なんか、思ってたのと違う。ここっていわゆる警察署だよね?少なくとも、私の世界のとこだと。真選組屯所って書いてあるし、多分間違い無いんだろうけど。なんか、想像してたより
「和風だなぁ。」
「ん、なんか言ったか?」
「あ、いや、たっただの独り言ですので!気にしないでください!」
「お、おぅ。(なんか、忙しないやつだな。)」
いけない、口に出ちゃってた。気をつけないと。ただでさえ今、不審者だと疑われてるんだから。ここでさらに、疑いを増やすような言動は慎まないと。
「ほら、いきますぜぃ、付いてきなせぃ。」
「は、はい!」
あー、緊張する。思えば、今まで警察と無関係とは言わないまでも、署に行った事無かったから、当たり前だよね。嫌だなぁ、一応、わたし、全く非がないのに、牢屋入りだもんね。気がすすまないなぁ。取り調べとか、やっぱり、怖いのかな。あ、そういえば、かつ丼とかでてくるのかな?それはちょっと楽しみかも。
「ほら、入りなせぃ。」
「はい。えっと、おじゃまします?」
「何言ってんだ、お前。」
言わなきゃよかった。土方さんに笑われちゃったよ。恥ずかしい。というか、沖田さんもちょっと笑ってる。
「おかえり、トシ、総悟。で、君がちゃんかい?」
「は、はい!そうです!…よ、よろしくお願いします?」
「ハハッ、そうだね。よろしく。さ、上がって。」
、あー、また、笑われちやったよ。もう。恥ずかしい。なんで、こう、さっきから変なことしかしないんだろう、私。まあ、疑われてはないんだろうけど。もう、やんなっちゃう。
「ちょっと、色々準備がまだ整ってないから、しばらくの間コイツと一緒にいてくれるかい?」
「はい。」
準備って何だろう?牢屋ってそんなに準備が必要なものなのかな?…ハッ、そ、それとも、やばい人ばっかりだったり、見るに耐えない感じだったりするのかなぁ?
やだな、怖いよ。
「えーと、ちゃん?聞こえてる?」
「ハッ。す、すみません!わかりました。えと、お願いします。」
「ハハッ、怒って無いから、気にし無いで。じゃ、付いてきて。」
「はい。」