第10章 真選組女中生活 X日目 志村新八
ちょうど観覧車が頂上に来る頃、少女は涙を零した。少女の心境を全てとは言えないが悟った新八は向かい合っていたところから移動し、少女の隣の席にいき優しく抱きしめた。
「全然重荷なんかじゃないよ。だから僕と付き合ってよ。」
新八の言葉に少女は首を横に振った。
「ちゃん、顔見せてよ。…あのねちゃん。僕は確かにちゃんの周りにいる真選組の皆さんよりは頼りないと思う。」
そうだよ。沖田さんも土方さんも近藤さんも…まあなんかかんか有るけど、すごいかっこいいし、頼りがいも有るよ。僕なんかぎ勝てるなんて思っちゃいないよ。
「でもね、頼らなくてもちゃんに寄り添いたいんだよ。たとえちゃんが重荷になるって思ってたとしても僕はそう思はない。むしろ本当に重荷だとしても僕はちゃんのためなら喜んで背負うよ。」
これは本心だ。ちゃんの重荷だったらいい喜んで背負うよ。頼られないくらいならそっちの方がダンゼンいい。
「だからね。ちゃん。僕はの重荷になるとか思わないでよ。」
「…本当にいいんですか?私すごくめんどくさいと思いますよ?」
「ちゃんがめんどくさかったら銀さんや神楽ちゃんなんてもっとヤバイよ。だからさね?」
「後悔、しませんか?本当にいいんですか?私のなんの後ろ盾も無いんですよ?」