第10章 真選組女中生活 X日目 志村新八
9/11午後1時過ぎ。
少女は買い物を頼まれていたので外に出ていた。そこを新八が少し離れたところで見つけたので声をかけた。しかし、少女は気づいていないようで、新八は再度声をかけようとすると少女は、ドサリッ、と倒れてしまった。幸か不幸か周りには誰もいなかったため新八は急いで少女の元へ駆け寄った。呼吸がやや辛そうで顔も少し赤く染まっている。どうやら風邪をひいているようである。新八が少女をおんぶして屯所へ急いで送ろうと思ったその時、少女の足から血が垂れているのを見つけた。ぎょっとしてしまった新八であるが落ち着いて少女を見てみる。どうやら女の子の日のようであるのか少女の腰の下が赤く染まりつつある。新八は顔を少し赤くしながらとりあえず自身の家に行くことにした。新八の姉であるお妙は女性であるのでこの事態をなんとかしてくれるであろうと考えたのである。
家に着き姉に事情を説明するとお妙は少女の着替えを行った。家で休ませても良かったのだがおそらくそれでは少女が気を使ってしまうので、新八はそっと少女の負担が少なくなるように横抱きにして、屯所まで送ってやることにした。