【Pkmn】Love me! Love me!【悪の組織】
第3章 Earth + Sea = Dangerous?
今更引き返せない。
自分の軽率な言動で凄い所へ入ってしまったが今更もう戻る気など無い。
引き受けたからには最後までやり遂げる。
柊はそう心に決めた。
「やるからにはやる!男に二言はありません!」
「君は女だろう。」
マツブサに突っ込まれたのが嬉しくて頬を緩ませる。
「警察に捕まっても知らぬぞ?」
「捕まりませんから大丈夫ですよ!」
根拠の無い自信に満ち溢れる彼女。
「貴様は…馬鹿だな…。」
そんな彼女を見てマツブサは鼻先で笑う。
「何で馬鹿なんですか?変な事言いましたか?」
「変な事を言った記憶が無いのか?」
「無いですよ。いつも私は"まとも"ですからね!」
とは言いつつも、自分がまともじゃない事ぐらい分かっている。
マツブサの部屋を後にして、柊は廊下を早足で歩く。
「…アオギリさんとマツブサさんって根っからの悪じゃない。優しい人なんだなぁ。」
彼女は静かに笑いながら自分の部屋へと足を進めたのだった。
〜To be continued〜