第12章 山ちゃん本気を出す!PART②
佐藤
「わたし…退の事…好きになってしまったみたい…
いぇ…好きになったと言うか…
少し前から"好きだった"ような……(´・ω・`)
あれ……わたし…なんで沖田さんの事……」
山崎
「!!」
(キタッーーーッ!!やった!呪いが解けた!!
しかも…少し前から好きだったような!?
……泣いて良い!?俺…泣いて良い!!?(´;Д;`))
美奈さんは自分の唇を手で軽く抑えながら、
アタフタしている。
山崎
「細かい事は気にしなくて良いよ!!
ほらっ!呑みに行こう!!仕事なんて後回しだ!!」
佐藤
「…細かい事じゃない気が…(;´д`)ノ
でも……いちいち考えていてもアレですよね!!
はいっ!呑みに行きます!!」
俺と美奈さんは、
温泉街にある渋い居酒屋に消えていった。
実はここだけの話…
ほうれん荘に過激派攘夷浪士が度々出入りするなんて言う"ネタ"は、
坊主だって最初から知ってた。
と言うか、
江戸から離れた場所の潜入捜査は"情報屋"に頼んでいるから
わざわざ俺達が足を運ぶ必要なんてない。
でも今回は"美奈さんの危機だったし、
普段全然"休めてない"俺へのプレゼント旅行だったりする。