今日は何処で、どんな風に…【文豪ストレイドッグス】【R18】
第3章 ソファの上で、甘く…【太宰治】
疲れた。
果てしなく、疲れた。
久しぶりの残業で、今日は遅くまで探偵社に残っていた為、だいぶ体が悲鳴を挙げている。
太宰さんはというと、彼は私が残業があると告げると、"頑張ってねぇ〜"と語尾にハートマーク付きで笑顔で早々に帰宅していった。
「ひどい…一緒に残ってくれたっていいのに…」
少しむくれながら家の玄関に着く。
私と太宰さんの愛の巣…愛の巣とか言うと恥ずかしいから普通に家って言おう。そうしよう。
鍵を開けて、ドアに手をかける。
これで先に寝てたりなんかしたら怒る…とか思いながら、ゆっくりとドアを開いた。
「ただ…いま」
「おかえり、蛍♡♡」
「うへぇ!?」
てっきりリビングとかでくつろいでいるのかと思ったら思いっきり玄関にいたので思わず変な声を上げてしまった。
「蛍が遅いから私結構本気で泣きそうだったよ。」
「ごめんなさい…太宰さん」
あれ。なんで私は謝っているのだろう。
すると彼がにやにやと笑いながら私ににじり寄る。
「ていうかこの前も言ったけど君も太宰さんになるんですけども。」
「あっ…治さん。」
「よろしい。」
彼は私の腰に手を緩くまわし、ちゅ、と軽く触れるだけの口付けをした。