第17章 「はらだたしいぜッ!ドゴルドのやぼう」
『(あのロボットを止めるには…中里さんの怒りを静めるしかないのかな…)』
は研究所に入り、中里の元へ向かった
顔を知っているわけではないが、何もできない自分に嫌気がさした
『(どこ…!?どこにいるの…!?)』
は部屋を一個一個調べて周った
カタカタカタカタッ…
この部屋からキーボードを打つ音が聞こえる
『!!』
中にはドゴルドとラッキューロがいた
『(迷ってたらラッキューロに先を越されちゃったよ…)』
ここからどうしよう…
2人相手になんてできない…
中里さんと話しがしたいのに…
今はこの状況をみんなに報告しなきゃ…
は通信機を出して、みんなに繋ごうとした
カタンッ…!
手を滑らせて落としてしまった
ドゴルド《誰だ!!!》
ドォン!!!!
ドゴルドの攻撃でドアが破壊される
は急いで陰に隠れた
ラッキューロ《どうしました~?》
ドゴルド《今物音がしたんだが…》
ラッキューロ《気のせいじゃないですか~??》
ドゴルド《…………》
音がしなくなった
『危なかった…寿命縮まった~…』
は陰から顔を出した
『はぁ…』
そしてまた扉に近づく
ドゴルド《見つけたぞ》
『!!』
はドゴルドに捕まり、コードで手を縛られた
ラッキューロ《ちょちょいのちょいっ!ほい、完了~♪この周辺の施設、ぜ~んぶからエネルギーを頂いてきちゃった~♪》
『!!』
ドゴルド《なぁ先生…。ついに夢が叶うぜ…?》
パソコンに繋げられたコードはロボットに繋がれている
『やめて!!そんなことしていいと思ってるの!?』
中里「最終プログラム…インストール開始」
中里はエンターキーを押す
中里「見ろ…。人類史にその名を刻むロボットの誕生だ…!」
『そんなことしたって人類史に名を刻むなんてことない!!』
中里「何…?」
『こんな卑怯な方法で作られたロボットなんて…誰も認めるわけないです!!』
ドゴルド《うるせぇなぁ…!!先生の邪魔をするな…!!》
ドゴルドはの髪を引っ張った
は思いっきりドゴルドを睨む
ドゴルド《!!(この目は…!!)》
ドゴルドの動きが止まる
『…?』