第8章 「ストップ!うたうキャンデリラ」
―――スピリットベース―――
ダイゴ「デーボウィルスン?何だそいつは」
トリン「太古から恐竜たちをもっとも苦しめた敵…。女神アルトもそいつに苦しめられた。あらゆる病気を操るモンスターだ」
ラミレス「奴ハ中世ノ時代ニモ一度復活シ、私トアンキドンデ粉々ニ粉砕シマシタ。デモソノ破片ガ、アンキドンノ体内ニ取リ付イテ、500年以上ノ時ヲカケテ…増殖シテイタノデス」
ソウジ「何とかそいつを倒さないと…アンキドンが…」
ラミレスの横顔は切なそうに見えた
ラミレス「オォ、大丈夫。私獣電戦隊ヲ信ジテマース!必ズ、アンキドンヲ助ケテクレマスネ?」
ダイゴ「もちろんだ!な?」
みんなも頷く
―――――
キョウリュウジャーはアンキドンの地底移動速度を計算し、考えられる範囲を手分けして探していた
『どこだろ…』
は辺りを見回すが変わったところは特に無い
『早くしないとラミレスさんが…』
はネックレスを触る
『アンキドン…無事でいてね…』
デーボウィルスンなんかに負けないで…!
「さん??」
『!!』
目の前に現れたのはクラスの女の子
「ここで何してるの?」
『ひ、人探し…』
「ふ~ん…。まさか休みの日まであんたに会うなんてね」
『そ、そうだね…』
こんなことしてるヒマないのに…
『じゃぁ…急いでるから』
が横を通り過ぎるといきなり突き飛ばされた
『きゃ…っ』
「ごめんなさーい。手が勝手に…」
「ちょ…っ…やり過ぎだって…ふふっ…」
「そう?ごめんなさいね?」
『…っ』
「あははははは!!」
「可哀想だって~」
何なの…?
何がしたいの…?
は立ち上がる
「ほら~、やり過ぎだって~!ケガしちゃったよさん」
の膝から血が流れる
『じゃぁ…』
は走り出す
「あいつムカつくよね…」
「あいつの泣く顔見たいのにさっぱり泣かないしさぁ~」
「感情がないんじゃない?笑ったとこすら見たことないんだけど」