第2章 プロローグ
《お願い…この地球を守って…》
《あなたは…私の…》
『!!』
そこで目が覚めた
『また…あの夢…』
この頃毎日と言っていいほど同じ夢を見る
『あなたは…私の何なんだろう…』
少し考えながら目覚まし時計を見る
『ちょっと早く起きちゃったな…』
そう言いながらベッドから体を出す
そして朝食を食べて学校に行く支度をする
『はぁ…』
今日も悪夢が始まる…
『いってきます…』
誰もいない部屋に声をかけて家を出た
―――――
いつも通りの朝
いつも通りの授業
そして…いつも通りの放課後
「さーん!」
『……っ』
「今日用事あるから掃除当番代わってくれなーい??」
『え…また…?だって昨日だって…』
「いいじゃんいいじゃん!!私たち、友達でしょっ?」
『…わかった。やっておくね』
「さっすがさん!!助かる~!!ありがとーっ!!」
そう言って3人は去って行った
はため息をついて1人で教室の掃除を始めた
『(いつまでこんなことやるんだろう…。私もはっきり言えばいいのに…)』
ガラッ
「何だ、まだいたのか」
『先生…』
「何でお前が掃除してんだ?今日の当番は違うよな?」
『それは…』
「…?」
『今日は…用事があるみたいなので…』
「そうか。は優しいな。早く終わらせて、気を付けて帰れよ」
『はい…』
先生はそう言って去って行った
わかってる
彼女たちに用事なんかないことくらい
いいように利用されてることくらい
は掃除を終わらせ、家路を歩いた