第38章 「ギガガブリンチョ!きせきのシルバー」
弥生の獣電モバックルに連絡が入った
弥生「はい……え?理香ちゃんがマッドトリンに攫われたそうです!」
『え…!?』
トリン「何だって!?あ……」
弥生「トリン…行ってください…」
トリン「……しかし…私が力になれるとは…」
『トリン…』
弥生はトリンの前で眼鏡を外した
弥生「お前は強い」
トリン「…!」
弥生「お前自身それを信じろよ」
トリン「……」
弥生「私が大好きな人からもらった言葉です。この言葉で私は…自分でも人の力になれることを知りました」
トリン「……!」
弥生「ギガント砲の安全な撃ち方は、私が見つけます」
弥生はパソコンに打ち込み始めた
トリン「弥生…」
『トリン、行こう』
トリン「…!君はまだ…!」
『うん。傷痛いし、役には立てないしでちょっとヘコんでる。でも行こう。キングも言ってた。先に行って待ってるって。一緒に行こう。私が…アルトがついてるよ!』
トリン「あぁ…!」
弥生「さん…!」
『大丈夫です。無理はしません。トリンを見守るだけです』
弥生は頷いて2人を見送った
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ダイゴたちの元へ駆けつけると今までのデーボモンスターたちと戦っていた
ダイゴ《この偽トリンめ!!》
マッドトリン《偽物は向こうだ!私はひ弱になる前のトリン、私こそあるべき姿だ!》
トリン「黙れ!!」
マッドトリンに向けて攻撃するが、閃光が2つに避けられ爆発した
マッドトリン《へっ…》
キング《トリン…!》
マッドトリン《性懲りもなくまた来たか、この不良品め》
トリン「はぁっ!!」
2人の剣が激しく交わった
トリン「例えお前より弱くても…私はもう逃げん!!」
マッドトリン《ほざけ!!》
マッドトリンの剣がトリンにダメージを負わせていく
『トリン!!』
マッドトリン《ほう…あの女も無事だったか》
トリン「仲間のために…自分に出来る全力を!振り絞るだけだ!!」
ダイゴ《それでこそトリンだ!!ブレイブそのものだぜ!!》
トリン「!」
ダイゴ《自分の弱さを知りつつなお挑む!それがブレイブでなくて何だ!!》