第36章 「ふっかつ!ブラギガスしゅつげん」
しかしタイリョーンは微動だにしない
タイリョーン《釣りは忍耐…!ワシの我慢強さは異常じゃ…!》
ダイゴ《この野郎…!!》
ダイゴはタイリョーンと距離をとる
ダイゴ《もう一発いくぞ…!!》
タイリョーンは竿を引き上げて、釣り針をダイゴに引っ掛けた
タイリョーン《一本釣り~!!!》
ダイゴ《こいつ結構強ぇー!!》
ダイゴは向こう岸まで飛ばされてしまった
『キング…!!』
ドクンッ…!!
『!!』
鼓動が早くなる
『何…?』
ゆっくり目を閉じた
そしてそのまま倒れた
目を開けた
しかしそれはアルトだった
アルトは湖へ歩き出す
湖の中へ入っても足を止めることはなく、持っていた12個の秘石がアルトの周りを飛び回っていた
そして綺麗な歌声を響かせる
そこに楽器の音色が混ざり合う
それはダンテツが奏でるものだった
すると湖の色が綺麗な虹色に変わる
アルトの歌声、ダンテツの音色に反応し、湖に入れたダンテツの鎖が引っかかる
しかし、ダンテツの手からは血が
ダイゴ「親父…!俺を助けるときに怪我を…!!」
ダイゴは鎖を掴む
ダンテツ「よせダイゴ!!大地の闇に引き込まれるぞ!!」
ダイゴ「大地の闇!?トリンの言ってた地獄ってやつか…!!」
ダンテツ「デーボスの地獄だ…!!その力に秘石もとらわれている!!引き込まれたら最後だぞ!!」
しかしダイゴは離さない
ダンテツ「任せろ!トリンの長年の友だ…。アイツのためにブラギガスは俺が必ず甦らせる…!!!」
ダイゴ「だったら俺も同じだ!!付き合いはアンタより浅いが…トリンに対する気持ちなら絶対負けてねぇ!!!」
ダンテツ「ダイゴ!!」
ダイゴ「俺の…俺たちの全員の思いを見ろーーーっ!!!」
ダイゴが力いっぱい引き上げるとそこには秘石が
そしてダイゴはその秘石をキャッチ
ダイゴ「やったああああああああ!!」
アイガロン《嘘!!やだ!!マジ~??》
キャンデリラ《取られちゃった~ん!!》
ラッキューロ《あーっ!!だから言ったのにタイリョーン…》
タイリョーン《あの石っころがどうした~?んんっ!!》
タイリョーンの竿がしなる
タイリョーン《今度こそ釣るぜよ~!》
そして釣り上げたのは泥の塊