第36章 「ふっかつ!ブラギガスしゅつげん」
―――スピリットベース―――
ダイゴ「最後の秘石が見つかったって!?」
スピリットベースにはキョウリュウシアンとキョウリュウグレーが秘石の情報を持ってきてくれた
その2人の言葉にキョウリュウジャーたちは喜ぶ
ラミレス《13個目ノ秘石ハ、ブラギガスノ眠ル場所ニアリマス!》
ソウジ「つまり、手に入れると同時に、ブラギガスに会えるんだね」
キョウリュウシアンが頷く
その頷きに歓喜するキョウリュウジャーたち
鉄砕《いや…良くはない。ある意味…最悪の場所だぞ》
「「「『え…?』」」」
トリン「そう、君たちに一番分かりやすい言葉を使うなら、そこは「地獄」だ」
「「「『地獄…?』」」」
トリン「全てははるかな過去…デーボスとの決戦から始まった」
ブラギガスは巨大なブラキオサウルスの獣電竜
全獣電竜の要だった
恐竜時代の終わり、ほとんどの恐竜が死滅する中、トリンたちは最後の戦いを挑んだ
デーボスは自分を守らせるべく、大地の魔人ガドマを生んだ
「「「『ガドマ…?』」」」
トリン「戦いの中でガーディアンズは次々と破壊された」
その光景を見てブラギガスは涙を流した
その涙が秘石をなったのだった
イアン「やっぱり、秘石はブラギガスの涙だったんだ」
トリン「気づいていたのか、イアン」
イアン「あぁ。液体が凝固したものだとはわかっていた。仲間のために涙を流すなんて…優しいやつなんだな、ブラギガスは」
トリン「あぁ。ガーディアンズたちの死に嘆き、怒った。そして、私とアルトの静止も聴かず、禁断の必殺技、ギガント砲を使った」
空蝉丸「ギガント…砲…」
トリン「十大獣電竜全てのエネルギーをブラギガスに集めて放つ、超破壊砲だ。それがガドマを貫き、デーボスの心を封印した」
しかしブラギガスのダメージは大きく、ガドマはブラギガスを道連れに大地に消えてしまった
そして秘石はバラバラに散ってしまった
ダイゴ「ブラギガスはその時死んだのか…」
トリンは頷いた
鉄砕《その場所が現在の魔洞湖だ。ブラギガスの亡骸はその湖底に眠ってることが分かった》
アミィ「だったら早く引き上げてあげようよ…」
ソウジ「そうだ、プレズオンに頼めば…」
鉄砕《そう簡単ではないのだ…。その真下にトリンが言った地獄がある。ブラギガスはその力に囚われ、引き上げられん》