第33章 「バーカンス!えいえんのホリデー」

ソウジ「あれ、は?」

トリン「あっちでケガの手当てをしている。何だか浮かない顔だったな…」

イアン「……………」

ソウジ「…?」


『(何もできなかった…)』

ドゴルドに傷１つつけることもできなかった…

ゾーリ魔だけ倒せても意味がない

は唇を噛み締めた

『(悔しい…!!)』

イアン「ちゃん」

ソウジ「大丈夫?」

『イアンさん…ソウジくん…』

ソウジ「浮かない顔してたってトリンから聞いて…」

『全然平気だよ!ごめんね、心配かけて…』

イアン「謝るのはこっちさ。ノッさんとちゃんにムリさせちまったからな」

『………あの』

ソウジ「ん?」

『私に…銃撃と剣を教えてください』

イアンとソウジは驚いた顔した

『お願いします…!!』

は頭を下げた

イアン「ちょ…っ、頭を上げてくれよちゃん…!」

ソウジ「いきなりどうして…」

『強くなりたいんです!!』

顔を上げたの瞳からは涙が零れていた

２人は顔を見合わせた

『このままじゃ…ダメなんです…。このままじゃ…っ』

いつまでたっても…守られてばかりになる…!!

『お願いします…っ』

イアン「…わかった」

ソウジ「イアン…!?」

イアン「この弾丸の勇者様が、教えてやる」

『イアンさん…』

ソウジ「…………」

『…お願いソウジくん…私…戦えるようになりたいの…!!』

ソウジ「……わかった」

『ソウジくん…!ありがとう…!!』

は２人に頭を下げた

これで…戦えるかな…