第30章 「ああトリン!1おくねんのうらみ」
―――スピリットベース―――
トリン「…っ」
『(トリン…)』
ダイゴ「俺たちの獣電池が6本にー!!」
アミィ「ワォ!ウッチーと同じ本数になった!!イエイ!!」
アミィと空蝉丸はハイタッチをした
ノブハル「これで戦いもよゆうっちー!」
弥生「プレズオンが宇宙に旅立つときに持って行ってた予備の獣電池をみなさん用に再調整したんです。1番から5番、それから7、8、9番も2本ずつ増えました!」
ダイゴ「よーし!カーニバル獣電池は、ここだ!」
ダイゴはカーニバル獣電池を1番にセットした
イアン「これで戦隊力が大幅アップだな、トリン」
トリン「……っ」
空蝉丸「どうしたのでござるか…!?トリン…!」
トリン「何でもない…」
ダイゴ「何でもないことがあるか!すごく辛そうだぞ!?」
トリン「何でもないんだ!!」
「「「『!!』」」」
トリン「…!!…あ…すまない…。心配はいらない…」
トリンは辛そうにスピリットベースから出ていった
『あ…トリン…!!』
はトリンを追った
『トリン…!!』
トリン「…」
トリンは俯いて語らない
そこにダイゴが来た
ダイゴ「邪魔してもいいかな」
『キング…』
ダイゴはトリンの手に茶色の包みを置いた
トリン「桐生ダンテツから預かったのか…?」
ダイゴ「あぁ。前にも親父にこれをもらったこと…あるだろ?」
トリン「あぁ…。彼はかけがえのない友人だ」
ダイゴ「やっぱそうだったか!」
トリン「ガブティラの島に、岩を砕く旅の青年が現れたと聞き、それが桐生ダンテツの息子だと知ったとき…私の胸は踊ったよ」
ダイゴ「最初からそう言ってくれてもよかったのにさ」
トリン「……………」
ダイゴ「何があんたの心に引っ掛かってるんだ…?トリン…。俺たちにも教えてくれないか…?」
トリン「それはできない…。それは最後のときでいい…」
トリンは風を感じた
のネックレスも光る
トリン「デーボス軍だ!!ここから近い!!」
ダイゴ「わかった!!」
ダイゴは走り出した