第25章 「たてッ!バクレツキョウリュウジン」
トリン「獣電竜たちもこの空間に集まる恐竜スピリットで癒す必要があった。かつてないダメージだったからな」
ダイゴ「スピリットベースは…獣電竜の回復もできるのか…。よかった…」
ダンッ…!!
アミィ「落ち着いて、ソウジくん…。包帯巻けないよ…」
テーブルを叩いたのはソウジだった
イアン「無理もねぇ。こんなに何もかも弾き返されたのは…初めてだもんな…」
空蝉丸「あれが…暗黒種デーボスの力…。まったく手が出なかったでござる…」
ノブハル「ギャグを飛ばす余裕まで…吹っ飛ばされちゃった感じ…」
ダイゴ「…いや、付け入る隙がないわけじゃないと思うぜ?」
「「「え…?」」」
ダイゴ「あのとき…俺が最後に立ち向かったとき…。それまで怖さした感じなかったデーボスに…一瞬何か乱れを感じた…」
トリン「まさか…とても信じられんな…」
カチャッ…カチャッ…
ダイゴは獣電池とガブリボルバーを手にして出入り口へ
イアン「おい…!お前どこに行く気だ…?」
ダイゴ「ラボだよ。プレズオンが呼んでも来なかったことが気になる」
ソウジ「俺も行く…!!」
アミィ「あたしも…!」
ダイゴ「あぁ、待て待て!!みんなにはやってもらいたいことがある!」
ダイゴはりんごを手に取った
ダイゴ「手当てと体力回復だ!!思いっきり荒れるための準備だから、怠るなよ~??」
りんごを1口かじり、イアンに投げた
そしてスピリットベースを出ていった
イアン「俺たち以上に傷ついてるくせしやがって…」
イアンもりんごを食べ始めた
トリン「どうしたイアン」
イアン「見てわかんねぇのか。荒れる準備さ!」
みんなは笑った
空蝉丸「では、拙者は少し眠るでござる!」
ノブハル「ぼーくも!おやすみなサイダー」
アミィ「ほらソウジくん、手当ての続きよ」
ソウジ「わかった」
トリン「みんなの絶望感が消えた…。ダイゴには驚き慣れたと思っていたが…彼のブレイブには天井がないな…。あのダイゴが感じたと言うなら…本当にデーボスはまだ…完全でないのかもしれない…」
《トリン…!》
トリン「!?」
《トリン…助けて…!!あの子を…!!》
トリン「アルト…!?」
アミィ「どうしたの?トリン」
トリン「いや…何でもない…」