第22章 「アンラッキュー!タナバタのタナボタ」
7月6日
理香「私、学校でもらった短冊飾るねっ!」
ノブハル宅にみんな集まっていた
理香の願いは“せがのびますように”
理香「みんなも書いて飾ろー!」
アミィ「いいの~!やったー!あ、じゃあ私たちはこの短冊に書こうよ!」
アミィは縁側にあった短冊をみんなに配った
アミィ「最近またジェントルがうるさいから、テストでいい成績が取れますように」
ソウジ「俺は、ひびが入った木刀の代わりが欲しいな」
空蝉丸「拙者は氷菓子をできれば山のように…!」
ノブハル「みんな現実的だなぁ~。夢がないよな~」
ソウジ「夢って…そういうノッさんは何を書いたの?」
ノブハル「え?内緒内緒!そんなこと言えるはず、ないっしょ!」
イアン「夢のあることねぇ…。こんなのはどうだ?新種の化石を発掘したい。なーんてな」
ノブハル「おっ!いーねぇ!ほら、キングもちゃんも早く書きなよ!」
『はい』
ダイゴ「俺はいーよ!特に願い事はねぇ!みんなと一緒に戦える。今が最高だからな!」
『何を書こう…』
いじめられなくなりますように
これじゃあ皆に見られた時に根掘り葉掘り聞かれるな…
両親に会えますように
もういないんだった…
『うーん……あ』
は短冊に書き始めた
“みんなとずっと一緒にいれますように”
『(こんなに笑っていられる仲間なんて…初めてだからね…)』
どうか叶いますように…
―――翌日―――
いつもと変わらない日常
「おはよう、さん」
『!!…お、おはよう…』
「今日は七夕ね~」
「“友達ができますように”ってお願いしたらどう?」
「あはははは!!叶うといーけどぉ!!」
『…………』
3人は教室に向かった
『(いらない…別に友達なんて…)』
ソウジ「」
『……………』
ソウジ「!」
『!!ソ、ソウジくん…おはよう』
ソウジ「大丈夫か…?さっき3人が…」
『あ…大丈夫大丈夫!!それより…どうしたの?何かいつもより嬉しそうだね!』
ソウジ「あぁ、実は…父さんが新しい木刀を買ってくれたんだ」
『さっそく願い事叶ったんだね…!よかったね!』
ソウジ「あぁ。の願い事も叶うといいな」
『うん!』