第21章 「キャワイーン!うばわれたファミリー」
―――朝―――
結局、はそのまま勇治の家に留まってしまったらしい
朝起きて朝食をどうしようか悩んでいた
勇治「晩ご飯…結局上手く作れなかったなぁ…」
『そうかな?初めてなのにあれだけ作れたらすごいよ』
勇治「あ…パンなら簡単かも…!」
『(確かに簡単だけど…。やっぱりどうしても簡単な方にいっちゃうのね…)』
は苦笑いしながら勇治を見た
勇治は戸棚を開けてパンを探し出した
『…!!』
ネックレスが光る
は空蝉丸に連絡した
『空蝉丸さん…!』
空蝉丸《どうしたでござるか?》
『デーボ・モンスターが…!!んぅっ!!』
ガシャンッ
空蝉丸《殿!?殿!!》
後ろからいきなり口を塞がれ、首の後ろを殴られた
『う…』
目が覚めると倉庫のような場所
『勇治くん…!』
そこにはアイガロン、ラッキューロ、キャワイーンがいた
しかもキャワイーンの周りにはさらわれた親たちの姿が
『こんなところに…!』
アイガロン《おーや、お目覚めか~い?》
『アイガロン…!!』
は立ち上がろうとするが縛られていて動けない
『く…っ!!』
アイガロン《そこで黙って見てるんだな~♪》
アイガロンはの顎を掴む
アイガロン《今のうちにネックレスでもいただこうかな~♪》
『離して。触らないでよ…!!』
はアイガロンを睨みつけた
アイガロン《威勢のいい女だな~…嫌いじゃないけどな》
は勇治を見た
勇治は泣きそうな顔をしている
『勇治くん!!泣いちゃダメ!!』
アイガロン《邪魔するなよ~!今いいとこなんだからさ~!》
アイガロンはの口を手で塞ぐ
『んーっ!!!』
アイガロン《うるせぇなぁ…。おいラッキューロ、何かない~?》
ラッキューロ《そんなこと言われてもですねぇ~…》
キャワイーン《そういうときは暴力で黙らせるのが一番でちゅ!》
ラッキューロ《うわ、また怖いこと言ってるよ~…》
アイガロン《暴力って言ってもねぇ~…》
『んんっ…!!』
「はぁー!!!!」
そこに空蝉丸が駆けつけた
そしてアイガロンとラッキューロに斬りかかった
『空蝉丸さん…!!』