第2章 甘蜜
乱歩「……イっちゃったの〜?美雪」
乱歩は荒く息をする美雪にニヤニヤと微笑みかけ、美雪の蜜壷に入れたままの指をチュッポッ……と抜く。その動作に美雪はまた感じてしまい、「んぅぅっ……」と喘ぐ。
美雪「はぁっ、はぁっ、らん……ぽ、さ……」
美雪が潤んだ瞳で乱歩を見上げると、先程まで美雪の中に入っていた指を舐めているところを見てしまう。
美雪「〜〜っ!?乱歩さん!?何してっ……」
乱歩「何って、指舐めてんの。」
美雪「み、見たらわかりますけど!!きっ、ききき汚いですよ!」
遅ればせながら美雪は乱歩の手首を掴んで止める。
乱歩「む〜!なんで止めるの〜?汚いわけないじゃん
美雪のなのに」
美雪「そっ、そんな事ないですから!」
美雪が真っ赤になって否定すると
乱歩「美雪だって僕のせーえき飲んだことあるくせに〜」
美雪「なっ!?あっ!あれは……!」
唐突にそんな事を口走る。
乱歩「美味しそーに飲んでたよねぇ。汚いって思わなかったの?」
ニヤニヤしながら乱歩が言う。
……これは確実に嵌められている。
そう分かってはいるものの、美雪はこう答えるしか無かった。それ以外の答えは無いに等しい。
美雪「乱歩さんに……汚いところなんて一つだってないですよ……」
確実に乱歩の有利になるように進んでいく。
乱歩「じゃあ、それと一緒だよねぇ。美雪だって汚いところなんて一つもないよ」
美雪「乱歩さ……」
美雪が乱歩の名を呼ぼうとした瞬間、美雪はクルリと体の向きを変えられて壁に手をつく格好にさせられる。
美雪「……へ?」
なんで突然……?
美雪がそう思った瞬間、乱歩が口を開く。
乱歩「……あまり長話してるとせっかくヌルヌルになったのに乾いちゃう。」
美雪はゆっくりと振り向くと、顔を真っ赤にした乱歩と目が合った。どうやら先刻自分が言った言葉に対して恥ずかしさがこみ上げてきたようで、照れ隠しのために美雪を後ろ向きにしてその様に口走ったらしい。
美雪「……え。ちょっと待って。まさか…」
ここで?