第12章 #12
名前の頭を撫でる。
「うるっせぇな。
俺みたいなヤツとも話せるようになったからいいか。
名前が変わってくれて嬉しいぞ。」
「えへへ…。」
名前は隣のクラスにいる怖い不良とも話せるようになってた。
八神は名前から奪ったSMの本のページを捲り、眺めてから名前に聞く。
「話戻すぞ。お前こういうの好きなの?」
「えっ…。」
さらに変態と言われてしまう。名前は否定しようとした。
否定しようにもできない事に気が付く。
八神は名前がドスケベ、つまり変態な事を知っているからだ。
いいえと答えても八神に笑われる状態にある。
名前は頬を赤らめ、SMに対する好奇心に負けて八神に返事をする。