第12章 #12
朝。名前は八神より先に屋上に来ていた。
八神が来ないか警戒し、ヤンキー座りでしゃがみ込み鞄を開ける。
名前が八神と一緒にいる内に身につけた座り方だ。
取り出したのはネットでこっそり買ったSMの本。
名前はページを捲る。
「うわ…すごい…こんなことしちゃうんだ…。」
ページを捲って見ているうちに濡らす。
自分もこんな風にされてみたい。
名前の下着のクロッチ部分に染みが出来る。
八神に頭の上から掌でSMの本を横取りされる。
「ちょっと八神さん!!返してくださいよ!?」
名前は立って取り返そうと何度も手を伸ばす。
取り返そうとしても上に上げられる。
八神は楽しくて笑ってしまう。八神は名前に声を掛けた。
「学校でこんなの読んでるんじゃねェよ。
公開オナニー狂いのドスケベが。」
「うぅ。学校でエッチ要求してくる八神さんに
言われたくないです…。」
八神が微笑んで名前の頭に手を伸ばす。