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在りし日の歌【文スト】【短編集】

第16章 交差




?「はははっ、こりゃあいっぱい食わされたね。」


急に聞こえた笑い声に全員が其方を振り返る。


一同「森理事長!?」

森「良いんじゃない?此の調子で上手くやってくれ給え。」

『はっ、はい!!恩に着ます!!』


森理事長の承認も得て、不本意では或るが青鯖のお陰で保護者や生徒からの承認も得た。
後は先生達だけだ。


『俺は本気です。此れから他の先生方にも迷惑をかける事が必ず出てくると思います。其れでも俺は彼女を手離したくありません。無かった事に出来ません。どうか………応援して貰えないでしょうか……』

与「妾は応援するよ。幸せにしてやんな!」

乱「僕はどうでもいいー。でもあの子はお菓子くれるから好きだよ!」

谷「学生服って佳いっスよね!!」

国「皆がそう云うのなら俺も賛同しよう。但し、何か或った時は分かってるな?」

『勿論です。』


全員からの承認を得た俺は一気に脱力した。
だが此れで終わりじゃねェ。
寧ろ此処からがスタートだ。
色んな障害が出て来るだろうが、必ず愛理を泣かせやしねェ。


太「ねぇ、みんなスルーなの?明らかに変なの混じってたよね?ロリコン発言あったよね?」

『あ?何云ってンだ手前は。』

太「浮かれ過ぎて耳機能してないんじゃないの?聴力まで帽子に吸い取られたの?」

『な訳或るかァ!!!!』












—後日談。


『そういや青鯖に相談すンの如何して頑なに断ってたンだ?』

「だって、龍君との噂広めたの太宰先生ですもん。」

『はぁ!!!?だが何でそンな事分かったンだ?』

「自分で云ってたから。“早く進展して欲しいから手助けしちゃった♡”ってわざわざハート付きで。」

『真逆………』

「あの場所で逢瀬してたのずっと見ていたそうですよ。———しかも中也さんのライターに付けた盗聴器付きで。」

『いや、彼奴怖ェわ。』






END






〈作者より〉

矢張り美味しい所は持っていく太宰さん(笑)

今回理事長は森さんにしましたが、福沢さんは鏡花ちゃんの保護者兼PTA会長という設定です!
物語には出ておりませんが……。
このポジなら森さんと対立出来るしいいのでは!?と安直な考えです(-_-;





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