第5章 嫌になるぐらいに君が好き
大倉side
はなさんを好きだった時の俺は……
いつも
自信がなくて
どこか不安で
はなさんにこっちを見てほしくて
情けないぐらいに
ただただ必死やった…
何度裏切られても
何度恥をかかされても
はなさんにすがりつく俺に
口には出さんでも
周りの人があきれてることは
解ってた…
でも……
一度はまってしまった泥沼からは
なかなか抜け出せなくて
そこにいることの苦しさに
なれてしまった俺を
みんなが見て見ぬふりをする中で
俺の目を見て
真っ正面から体当たりで
しかってくれた人……
それがあかねちゃんやったんや……