第4章 無くした心の取り戻し方
私の生活から亮ちゃんがいなくなって
2ヶ月が過ぎて…
少しずつ…
本当に少しずつ…
亮ちゃんがいない
息苦しさにも
胸の痛みにも
慣れていって…
大倉さんの隣が
自分の居場所なんだと
思えるようになっていった…
それでも未だに
テレビに映る亮ちゃんの姿にも
テレビから聞こえてくる亮ちゃんの声にも
体は勝手に反応し
まぶたはジンジンと熱を帯びてしまう…
でもそれはきっと
仕方がないことなんだ…
それだけ
私と亮ちゃんが過ごしてきた日々が
私にとって大切で
何よりも大事な
宝物だったんだ
そう教えてくれる
大切な痛みだから…
この痛みだけは
忘れずにずっと
感じていたいんだ…