第12章 天城 燐音 / Happy Birthday
「…あっっっま」
「…すいません…甘くしすぎちゃいました…」
「ははっ、ま、こーすりゃいいっしょ?」
「ひゃっ///」
聖子を抱き寄せて口付けて。
ついでに甘いクリームを聖子の口内へ移していく。
「うぅ…そんなにお口に合いませんでしたか…?」
「ちげーって、こーゆーのは分かち合った方が嬉しいっしょ?」
「そ、それならいいですけど…///」
「…こーゆーのも…悪くねぇかもな…(ボソッ)」
「…へ?」
「あのー…さっきからノックしてるんすけど…聞こえてます?」
「ふぇ!!!!???」
慌てて玄関を見てみると、そこには
ニキくん、HiMERUさん、こはくくんが居て。
「い……いつからそこに………!!!!???」
「あぁ、大丈夫ですよ聖子さん、桜河には見えないように目を塞いでおきましたので」
「ホンマ何やの? いきなり目隠しやなんて…」
「えぇ!!???///」
「ひゃはは☆ 何だよお前ぇ~らガン首揃えてよぉ♪」
「も~、決まってるじゃないっすか…今年こそは祝わせて貰うっすよ!!」
「そういう訳で、お邪魔しますね」
「みんなでつまめる料理も作って来たっすよ♪」
「あーもー…お前ぇら…俺っちの事大好きだなぁ♡」
「「「違う」」」
チラリと燐音さんを見てみると
何だかとても嬉しそうで。
その笑顔に私も、嬉しくなるのでした。
「…で? こはくちゃん何持ってんの?」
「誕生日と言ったらコレやろ!? 人生ゲームや!!」
「何でまたボードゲームなんすかぁ~!!」
「きゃはは☆ いーじゃんやろーぜ♪ 最下位は罰ゲームな♪」
「何で僕の顔を見るんすか!! こはくちゃんやHiMERUくんまで!!!」
実は私もチラっとニキくんを見てしまったのは内緒です(笑)
そして人生ゲームが始まって
中盤あたり。
「お、結婚マス~♪ 嫁さんゲット~♪」
「わわっ///」
「天城、聖子さんを膝の上に乗せるのではなく、車にピンを挿して下さい」
「わーってるって♪」
「…ぬしはんら、ホンマに付きおうて無いん?」
「えっ///!?」
「桜河、それを聞くのは無粋でしょう」
「せやかてなぁ…」