第11章 礼瀬 マヨイ / 悪戯 ☆
「…やはり、貴女でしたか……」
夜も更けた中、一室だけ明かりが点いておりましたので…
恐る恐る天井裏から覗いて見れば。
「あのぉ…、聖子さん…? こんな所で寝ていては風邪を引いてしまいますよ…?」
私は天井裏から慣れた手つきで地上に降り立ち、机に突っ伏して寝ている聖子さんの傍に駆け寄った。
あぁ…なんと愛らしい寝顔なんでしょう…♡
あと5時間くらいはこのまま眺めていたい…♡
しかし、このままこの体制で寝てしまうと、身体を痛めてしまいます…。
私のような矮小な生き物が聖子さんのような穢れなき清らかな淑女に触れるなんて……それはそれで興奮しますけど…
「…聖子さん、失礼しますね…?」
出来るだけ揺らさぬよう、そっと、抱き上げて近くのソファーまでお運びした。
あぁ…なんて軽いのでしょう…ちゃんと食事を取っているのでしょうか?
それに、とても柔らかくて…
どこかの誰かさんではありませんが、とても美味しそうですね…♡
ゆっくり、ソファーに下ろしましたが…
それにしても全然起きませんね…。
こんなに愛らしい方がこんなに無防備では私、少々心配なのですが…。
ふふ…まるで無垢な赤ちゃんのようですね…♡
あぁ…いけません…。
触れてしまいたい…汚してしまいたい…そんな衝動に駆られてしまいます…。
少しだけなら…良いでしょうか…?
サラサラの髪…
柔らかくてすべすべな頬…
厚みのある、ふにふにの唇…
ふふ、本当に食べてしまいたい…♡
そして…首筋…
「…ん……」
おや、反応がありましたね。
首筋が弱いのでしょうか…?
「…聖子さん、起きましたか…?」
「………」
起きないようです。
余程、疲れが溜まっているのでしょう、随分と頑張り屋さんですからね。
…本当は起きてくれた方が良かったのかもしれません…。
私の卑しい感情が、止まらなくなってしまいます…。
首筋に触れていた手が、どんどん下に下がってしまう。
豊満な、胸元に。
華奢に見えていましたが、そこは手から零れる程の大きさで。
きっと着痩せするタイプなのですね。