第10章 馬鹿者が消えた世界線で…
「なはは、頼もしいっすね♪」
「うん、そうだね…。私も一発殴ってやろうかな!」
「コッコッコ、その意気やで聖子はん、わしがよく効く急所を伝授して…」
「その辺にしておきましょう桜河。さぁ、4人で始めましょう、ルールが分からなければ教えてあげますね」
それから、4人で何度もモ*ポリーで遊んで。
結局、HiMERUさんの首位独走で、最下位はニキくんというのが当たり前になっていた。
いつかきっと…
燐音さんも交えて5人で出来るよね…
「…あれ?」
「どうしました聖子さん?」
「…こはくくん、このモ*ポリー、どこから持って来たの?」
「これは燐音はんが持ってたもんを貰ろたんや。聖子はん、どないしたん?」
「この帽子の駒…」
「あ、それ、燐音くんがいっつも使ってた駒っすね!」
「…そっか…///」
「「「???」」」
帽子の駒に小さく"聖子"と書かれていたのだった。
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「…燐音様、こちらにおられましたか」
「何ンだよ、お勤めはちゃんとしてンだろ?」
「えぇ、そうですが…、いきなりこの郷の法律を変えるなどと…」
「あのなぁ。このままだと外と隔離されたまま滅んでくだけだろーが」
「ですが!!」
「…君主の命は絶対、だろ…?」
「ひっ…」
あともう少し…
そうすればきっと…
「待ってろよ一彩、ニキ、メルメル、こはくちゃん…それに…俺の可愛い彼女ちゃん♪」
燐音の見つめる先には
綺麗な箱に入った、シンプルで美しい指輪が輝いていた
”Dear 聖子”
fin.