第1章 影片みか / 春のその先
「あ、ご、ごめんなぁ聖子ちゃん、狭ないやろか…?」
「うん、丁度いいよ♪」
丁度ええて…俺はこのくっつく距離が何ていうか…///
心臓飛び出そうなんやけど///
「もしも、好きな人の家にソファーがあったら…これくらいの距離で一緒に座りたいなって思って…」
「えっ…す、好きな人…っ!??」
好きな子…おったんや聖子ちゃん…
アカン。ショックで今日寝られへん…
「だから、影片くんがソファー買うんだったら…こ、これをオススメ…します…///」
「…ん? え? ちょ、ちょお待って…?? え、それってもしかして…!??」
「う、うん…。私、影片くんの事……っ!??」
聖子ちゃんが云い終わる前に抱き締めた。
だってホンマに…ホンマに嬉しかったから
「俺も聖子ちゃんの事好きやねん! せやから…このソファー、ウチに置いとくさかい、座りに来てな??」
「…うん!!」
春からお師さんも海外で、この先どないしよって不安でたまらへんかったけど
聖子ちゃんがいてくれる
それだけで、春のその先も、幸せなんやろなって…
俺、まだまだ欠落品やけど…精一杯頑張るさかい
一緒に幸せになっていこな?
fin.