第6章 漣 ジュン / もう二度と… ★
「ああぁ…っ、んっ、は…、あぁ…」
「…クッ…、キツイッスね…、痛みはあるッスか…?」
ふるふるっと首を振るプロデューサーに少し安堵し、少しずつ律動を開始した。
律動に合わせて発せられる短い喘ぎ声が、俺を昂らせる。
「はっ…すんま…せん…、こんなやり方…っ、でも…、アンタが…、他の男に…、無理矢理っ…、されんのは…嫌、なんで…」
「さざ…なみ、くん…っ」
「俺の、事…嫌いでも…一生…恨んでもいいんで…っ、これ、からは…男を警戒…して、下さいっス…」
「はっ…、あっ…、あ…、ば…ばか…っ、漣くんっ、のっ、馬鹿っ…!!」
「ははっ…、男は、みんな…っ、馬鹿…なんスよ…、聖子さん…」
それから、二人同時に果てて…
ー数日後ー
「プロデューサーちゃん、今から〇〇スタジオ来れる?」
「あ、すみません…もう時間も遅いので、明日でも宜しいでしょうか?」
「あれ~、最近冷たくない??」
「すみません、大切な人に怒られてしまうので」
「え………」
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「ジュン君、最近随分と機嫌が良いね?」
「そおッスか?」
「ジュン君が毎日機嫌が良いと何だか気持ち悪いね!!」
「何スかソレ…」
「おや? プロデューサーちゃんまだ仕事しているんだね?」
「あっ、お二人ともお疲れ様です! 私は今から帰る所なのですが…」
「うんうん♪ 最近は早めに帰るようにしているようだね、いい日和♪」
「ふふっ、そうしないと、怒られてしまうので」
「おひぃさん、絡んでないで俺達も帰る支度しねぇと…」
「ジュン君に言われなくても分かってるね!!」
ムッとした巴がスタスタ前を歩き出した後ろで
軽くキスをする二人の姿があったのでした。
fin.