第5章 三毛縞 斑 / 地下書庫 ★
『あのー、地下書庫へは許可がないと立ち入り禁止なんですけど…』
『あ!オバちゃん!!』
「えっと…青葉です…、皆さんどうしたんです?』
『実は聖子が三毛縞先輩に誘拐されてな…この地下書庫にいるかもしれないんだ』
『それは無いと思いますよ、地下書庫のカギは図書委員長である僕が持ってますから…ほら♪』
『あ、本当だ…』
『じゃあアイツは何処へ…』
『急いで他の場所を探そう!!』
『廊下を走っちゃダメですよ~?』
これも想定内。
バタバタと音が遠ざかっていくのを聞いて
ガクッと崩れ落ちる聖子さん
それを抱き留めて、ゆっくりと下ろしてあげる
「よく頑張ったなぁ、偉いぞ☆」
「-っ、はぁ…はぁ…はぁ…」
肩で息をする聖子さんを抱き締める
もう抵抗する気力も残っていないようだ
「…たくさん我慢して、もう辛いだろう?」
耳元で囁けば、力なくキュッと袖を掴まれた
「どうして欲しいか、言ってごらん?」
顔を赤らめて、俯きながら小さく
「い…イかせて…ください…」
と言った彼女にもう一度、キスをした
散々愛撫したソコは、十分過ぎる程潤っていて
俺自身をすんなり受け入れた
律動に合わせて、可愛い声が漏れる
「あっ、やっ、やぁ…激しっ…///」
「イって…いいんだぞぉ? ずっと、我慢してたもんなぁ?」
「あっ、あっ、い…っ、イっちゃ…イく…っ///」
「俺も…イク…っ、一緒に…っ///」
大きく脈打って
二人で果てた
「無理させ過ぎたかもなぁ…」
今更過ぎる後悔。
本当は、最後までする気は…
無い、とは言えないが
こんなにも意地悪してしまうとは思わなかった。
好きな子ほどイジメたくなる
俺もまだまだ子供だったようだ。
疲れて眠ってしまった聖子さんの身体が冷えないように
ギュッと抱き締める
「聖子さん…好きだ…。この言葉だけは…」
この言葉だけは
打算に溢れた俺の中で唯一の
素直な…言葉…なんだよなぁ
-おまけ-
「な…なんでしょう…地下から物音や声が…いや、でも鍵は僕が持ってますし…えぇぇ、まさか…幽霊…!?」
鍵は無断で三毛縞さんが合鍵を作っていたそうな。
おわり