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雨の帰り道

第5章 2年差


(とは言え、本当に大丈夫なのかな?もし違ったら困るし、、、。
でも、綾の事信じてるし、大丈夫だよね?)

先程からずっとこんな調子である。
「おーい、今度はどうした?」
吉川が話しかけてくる。

「吉川さんは、デートに誘われた事ありますか?年上の女性に。」
「えっ、いきなりだな。えっと〜、年上ってどれくらい?」
「2つくらいです。」
「あるよ?そんくらいは。大学だって2つ差なら2年くらい被るだろ。」
(確かに。でも、そんな余裕であるよ?って言われるとむかつく。)

まぁそれは置いておいて、
「付き合わないんですか?」
「ストッキングが似合わない女性は嫌だ。」
「贅沢。そんな理由ありですかw」
「まぁふつうに好きじゃなかったからさ。デート誘われただけで行ってないし。」

吉川と話していくらか気が紛れた。
「んで?あ、デート誘われたの?」
「いえ、、、。」
「あ、もしかして誘ったの?」

(図星、、、。)
「まじか。好きな奴年下なのか。この前悩んでたのもそれか。」
「そういう察しの良い所嫌いです。」
吉川が優しいのでついつい不貞腐れた対応をしてしまう。
「まぁまぁ。光里なら大丈夫だよ。多分な。」
「吉川さん、、、。ありがとうございます!」

吉川は少し苦い表情を浮かべる。
「どうしましたか?」
「いや、、、。なんでもない。気にすんな。」
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