• テキストサイズ

【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第28章 I am a Villain







なぜ、今。

このタイミングでキスをしたのか。
キスをしたのはくるみの方からのように見えた。




なぜ、今?!





堂々巡りの思考…


同時に、到着した他シンリンカムイ、マウントレディ、グラントリノなどのヒーロー達も、固唾をのんでその光景に魅入っていた。



戦場で交わされる幼い二人の口付けは、
何故か常軌を逸しるほど美しく…


そっと離れた横顔に、爆豪の困惑する表情が現れる。












くるみはニコリと笑うと、オールフォーワンの方に向き、めんどくさそうに頭をかいた。













『ねー先生ー?ココ、何体埋まってる?』


「20は埋めておいた、好きに使いなさい」


『ふーん…わかった…』

くるみが両掌を地面にかざすと、焦がしキャラメル色の髪がふわりと浮き立った







ボコっボコっと、地面が、熱湯の泡のように盛り上がり
中から変色した肌色の、

いくつもの【手】が現れる






ゾンビ映画で何度も見たことのあるような、地面から這い上がってくる死人達…

その中心で、くるみは綺麗な表情のまま笑っている。










「くるみ………おまえ……」

どうにか声を絞り出した爆豪の
唖然とした顔に目を向けるくるみ






『本当は…まだ、好きでいてあげる計画だったんだよ?』













美しい桜色の唇が、ニィっと吊り上がった


/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp