第23章 I am a winner
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深いオレンジ色の中、僕は少しの睡眠から目を覚ました。
(そうだ…期末試験で……痛っ…)
治癒のせいで、体は重く、頭はぼーっとする。
時折聞こえるヒソヒソとした話し声に、僕はそっと体を起こす
「イイから…」
そう言っているのはたぶんかっちゃんだ、よかった…目が覚めたんだ…と思って僕らの間仕切りになっているカーテンを握る。
『帰ってからじゃ…ダメなの?』
もう1つ、きこえる声は縫井さんかな…
そっとカーテンを覗くと、はだけたワイシャツから縫井さんの真っ白な谷間が見えて、思わず目を見開いた。
(マジかかっちゃん!!!!
こんなところで!!何、やってんだよーーーーー!かっちゃん!!!)
開けた隙間から身体を離して、ベッドの上で思わず正座した。
時々聞こえるリップ音に、頬の熱が増していく
「我慢出来ねぇから言っとんだろうが…」
『そん…な…っ』
「くるみ…好きだ」
『んぅ…』
縫井さんの悩ましげな声に耳をふさぐ。
さすがに知り合い同士のそういうシーンは見たくない聞きたくない!