第21章 I am coward
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それから何日かたった、期末試験前日…
「ロボット相手ならブッパで楽勝だー!」
「ロボット相手なら溶かして楽勝だー!」
「お前ら2人は個性の人間相手だと調整難しそうだもんなー」
実技試験内容がロボット対戦だと分かり、盛り上がるA組の教室内で、爆豪の低い声が響いた。
「ロボだろうが人だろうが、ぶっ倒すのは同じだろうが
調整なんか適当にできんだろ、アホが」
上鳴と芦戸を睨みつけていた赤い瞳が、緑谷を切りつける。
「なぁ、デク…
ちょっと個性の調整ができるようになったか知らねぇが…
くるみにまで手ぇ出してきやがって…調子乗ってんじゃねぇぞ
半分野郎もだ!
期末なら否が応でも順位が出る…テメェらと完膚なきまでの差ぁつけてやるよ」
爆豪は言いたいことだけ言い切って、ズカズカと廊下を進んでいく。
残されたクラスメイトたちは、不安げに緑谷と轟をみつめた。