第21章 I am coward
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「だーかーら、ここに公式入れたらダメだろうが」
『ええ、そうなの…?』
「っノートかせ」
スタバに隣合って座る2人、
ひとつの教科書をのぞき込みながら、あーでもないこうでもないと、説明する爆豪。
くるみは、そんな爆豪を見ながらクスクスと笑う。
「なに笑ったんだよ」
『ふふ…ヴァラン顔♡かっこいい』
「あ?!ヒーロー科にヴィラン言ってんじゃねぇよ」
『あ、解けた!』
「話聞けや」
「…ついとんぞ」
くるみの口の端についているクリームを爆豪がぬぐう。
『お母さんみたい』
「は?」
『ねぇ、爆豪くんのお母さんってどんな感じの人?』
「別に…普通のババア」
『お父さんは?なにしてる人?』
「デザイナー」
『へぇー
デクくんがね、爆豪くんとお母さん良く似てるって言ったたけど、ほんと?』
「あ゛?俺のことばっか質問ぜめすんな
テメェはどうなんだよ」
『…わかんない』
「は?」
『お母さん…居ないからわかんない』