第20章 I am not so bad
帰り道は一緒に帰るが、お互い学生の身
ヒートの時以外は各々の家に帰る事にして、くるみの家の前で別れる。
(くるみの家だと筋トレできねぇしな…)
向こう一週間泊まっていたせいもあってか、久しぶりの家は少しもの寂しく。
ベッドがやけに広く感じた。
しばらくすると、LINEの音がしてスマホを手に取る。
【今日言ってたやつだけど、マジで教えてくれんのか!?】
期末試験までもう少し、夏休みに林間合宿もあるということで、勉強の教え合いをする流れになった1-A組。
中間3位というのに、誰からも「教えて欲しい」と頼まれなかった爆豪に、人徳の無さを突っ込んだ切島。
「教え殺したろうか…テメェ!」
「おお!頼む!」
売り言葉に買い言葉、続いて送られてきたメッセージには
【今週の土曜とかどうだ?!】
と書かれている。