第18章 I am a Beta
じっとりと額に浮かぶ汗、熱は下がっては来ているが、それでも微熱より高めだ。
桃色に染まった陶器のような肩に、口付けを落とすとそれだけで甘い声が漏れた。
『はぁ…♡』
「我慢すんな…してぇ時は言え」
『だって…昨日も…10回くらいしてもらっちゃったし…爆豪くんほとんど寝てない…』
くるみは爆豪の目の下を指でなぞりながら、目をとろけさせた。
うっすらと浮かぶクマに、この五日間の疲れが見えているが、爆豪はくるみに体重をかけながら細い首筋に顔を寄せた。
「んなこと気にすんな、バァカ」
『んぁ♡爆…ごぉくん…っ♡』
両手は柔らかくTシャツ越しの胸を掴み、持ち上げる。
重量感のある双丘は手の形に歪んだ。
『また グニグニってぇ…♡乱暴にしちゃやぁ…♡』
「ハッ……テメェのフェロモンに当てられとんだ…加減できるかよ」
爆豪の瞳は優しくも、その奥はギラギラと雄の欲情を宿していて、首まで染まった赤色が、体の温度を高めているのだとわかる。
くるみ小さな後頭部をつかみ、口内を舐め回す
時々ぶつかる歯が、ガチっと音を立てた。
『あっ…ふぅ♡ばっ…くご…く…♡』
「…全部よこせ、
俺の…全部やるから…」
そう言ってくるみの下唇を甘噛みする。
『うぁ……♡♡♡それっ…ッン♡』
同時に入り込んできた熱い滾りに、くるみは喉を反らせる。
しがみついた爆豪の腕で、爪の先がカリカリとシャツを引っ掻いた。
反り返った顎先に、キスを落としながら、爆豪は腰を振る。
悩ましげな表情で、肩で息をしながら欲のままに体を動かした。
「くるみ…ちょっと力抜け…」
『んんっ♡はっ…あぁ…』
「ん…そうだ」
爆豪はくるみの頭を撫でながら額にチュッと口づけをする。
「いつもより…すげぇ……中から、抱きつかれてるみてぇだ…」
『ひぃあ♡♡っっっダメッ!♡
ーーーーっ♡』
くるみの唇のはじからは唾液が漏れ、目は虚(うつろ)に見上げている。
『うっ♡ぁ……ふ…っんん♡』
大きな体にのしかかられて、唇を塞がれたまま、くるみは爆豪と同時に果てた。