第16章 I am who you loved
『あぁっ♡ん♡ばくごぅくん…♡早く…おねがい…早く欲し♡…待てない…おねがい…♡』
くるみに何度も頬に口づけされながら、耳元で囁かれる声にまで、脊髄がぶっ壊れそうな快楽が押し寄せた。
俺はガチャガチャと乱暴にベルトを外すと、床に投げつけて下を脱ぐ。
擦り付いてくる入り口、
くるみは両手の細い指で、入れ口を開くと、ねだるような視線を向けてきた。
「焦んな…やめたりしねぇから」
ゆっくりと腰を落としていく…
ぶっ飛びそうになる快感が突き抜けて、奥歯を噛み締めた。
思わず腰を引きたくなるような、怖いほどの気持ちよさに顔を歪めるけれど、奥まで押し込んで息を吐く…
『…はい…った…♡
爆豪くん、はいって…る♡♡』
くるみは涙をたくさんためた瞳を細めて微笑む。
本当に嬉しそうな笑顔に、爆豪まで頬を緩めた。
『ぁっ♡ばくご…♡きゅ♡♡んんん!♡』
たんったんったん…
と腰をゆっくりと揺らす度に涙は頬を伝っていった。
締め付けられるたび、果てそうになるのをこらえて、髪を撫でる。
本来の目的はこの先だ…。
番になるための、約束の証を付けること。
死がふたりを分かつまで、消えない誓約だ。
爆豪は、ゆっくりとくるみの髪を撫でながら体を回転させ、うつ伏せにする。
くるみの白く細い首筋…。
後ろにすると、背中寄りの肩にはいくつもの紫がかった噛み跡が痛々しいほどに残されていた。
そんな中で傷ひとつない首筋は眩しく
まるで聖域のようだった。
爆豪は、震える手を抑えて、そっと首筋に口を寄せる。
「くるみ……」
『ん……?』
「好きだ…俺のものに…なってくれ」
『あぁぁ…』
そっと這わされる歯に、くるみは首を反らせる。
深く、爆豪の歯が、首筋にめり込んでいった……