第14章 I am lonely
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【来た】
昼頃受信したLINEに、背中を冷や汗が伝った。
ちょうど1ヶ月になるより、少し早い…。
【今日、行くから
欲しいものあったらLINEしておいてね】
そう送るも既読にはならない。
目の前の席の、かっちゃんの背中を見ながら溜息をついた。
縫井さんにヒート(発情期)がきた。
またあの苦しそうな縫井さんをみると思うと胸が苦しくなる。
あと何回、彼女はこの苦しみに耐えないといけないのだろうか…
見た所、うちのお母さんより薬の効き目は悪そうで…
僕だって、学校帰りに寄ってあげることしかできないから、何の力にもなれていない…。
目の前で苦しんで居る人を見て、助けられない
僕からすれば地獄のようなものだ……。
ピンポン、とチャイムを鳴らすと10分ほどして縫井さんがドアを開けてくれる。
「お邪魔し…ま……だ、大丈夫!?縫井さん!」
ドアを開けると同時に倒れ込んで来る体を支え、廊下に座らせる。
「すごい汗…熱も……!これ、先月より悪化してない…?」