第4章 Loving you is Killing me. 後編
…………血の味がする。
オレの口の中を無遠慮に這い回るバニーの舌から。
12も年下だからって、正直子供扱いしてたってのもある。
ヒーロー歴は圧倒的にオレの方が長いワケだし、いざとなればオレがバニーを守ってやらなきゃって……。
それがさ……これ程までバニーに敵わねえなんて……
自分がどれだけ浅はかだったのかって痛感するよ。
バニーにマウントを取られて抑え付けられちまえば、オレはピクリとも動けねーんだな。
オレの力ではバニーを振り払う事も出来ねえ。
……まあ、いいさ。
キスくらい……減るモンでもねーし。
これでバニーが満足するっていうなら、こんなオッサンのディープキスくらい安いモンだ。
そんな楽観的な考えで、オレはバニーの舌も唾液も抵抗せずに受け入れていた。
だけど………
やっぱりオレは……
とことん甘ちゃんだったんだって……思い知る事になる。