第19章 Just LOVE 後編
「だッ……バニー!」
「ホラ、虎徹さんも笑顔で手を振って下さい。
これはね、僕の策略なんですよ。
ワイルドタイガーはもうBBJだけのモノなんだって
シュテルンビルド中に知らしめる為にね。
これでもう無自覚人タラシな貴方に
邪な想いを抱く輩を近付けないで済みます。
ああ……一安心だ。」
「その言い種……
バニーちゃん……本当に俺の事好きなの?」
「当然です!
世界で一番愛していますよ!」
そしてバニーは幸せそうに、今度は俺だけに向かってハンサムビーム炸裂。
ああ……もう敵わねーや。
こんなバニーを好きになって、こんなバニーに好かれちまったんだ。
俺も腹括るしかねーよなッ!
「バニー……
俺も世界で一番お前を愛してるよ。」
「虎徹さん……」
「バニーだってもう、俺だけのモンなんだからなッ!」
ゆるゆると最徐行するオープンカーの後部座席に立ち上がった俺とバニー。
自分達以外は目に入らないと許りに見つめ合い……
この世界にはお互いしか存在していないかのように抱き締め合って……
教会に到着するまで何度も何度も何度も……
キスを交わし続けた。
END.