第16章 if...
ピピピピピピピピピピピピピピピピ……
無機質なアラーム音で目を覚ます。
ここは自分の寝室。
キングサイズのベッドには僕1人。
「………夢?」
そう呟いてから下半身の違和感に気付き、僕は眉を顰めた。
確認しなくたってその違和感が何か…なんて分かっているけれど、そっとアンダーウエアの中を見てみる。
ソコは予想した通り白く粘着いた液体がネットリと……。
「…………チッ。」
小さく舌打ち。
ウブなティーンエイジャーでもあるまいに、夢精とか………。
そんな自分自身に心底呆れながら、僕はバスルームへ向かった。