第15章 How to A B C & ...!? 後編 C&!?
ベッドの上で膝立ちになった僕。
勿論オールヌードだ。
両手を背中に回し、その手首は革の手枷で確りと拘束されている。
僕の目の前には虎徹さんが居る……ハズだけど、これも革で出来たアイマスクを着けているから本当に居るのかは分からない。
唯、虎徹さんの呼吸とその肌から放たれる芳香を僕はちゃんと感じていた。
だけど、こんなまともな感覚もいつまで保つだろうか。
「ンゥッ……ンン…ア…」
もう既に身体は自分の思い通りにはならない。
脚は自由なハズなのに、まるで主人にステイと命令されたまま放って置かれた利口な飼い犬みたいに動けないんだ。
自分の胎内から響くヴヴヴヴヴ……という小刻みな低音。
僕のアナルにはカプセル型のバイブレーターが挿入っていて無遠慮に振動し続けている。
だけどこれは僕にとって加虐なんかじゃない。
そう……嗜虐。
僕自身が望んだんだ。
虎徹さんにこうされたいと……。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴッッ………
その時、僕の中でバイブレーターの振動が大きくなった。
虎徹さんがリモコンを操作したんだ。
「ヒィッ……ンッッ…」
ビクンッ…と背中を反らせ天を仰いだ僕の口から、唾液がアゴを伝って滴り落ちる。
一滴一滴……ポタポタと。
「………イイ顔になってきたなァ。
バニーちゃん。」
虎徹さんの甘い声。
ベッドを軋ませ僕に近付く気配。
それだけで既にエレクトしていた僕のペニスは一層硬度を増し、ピクンと反応した。