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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第14章 君の手をひいて歩く僕の未来


「僕……
 幸せ過ぎて、泣いちゃいそうだ。」


潤んだ目でジッと私を見下ろすバーナビー。

そう、彼が居るのは私の上。

私の中にはバーナビーが挿入っていて…………

ああ……バーナビーに助けられた時に見えたビジョンは、この場面だったのかも…って思った。



私もバーナビーも初めての行為。

………まさかあのBBJが『初めて』なんて、ちょっとビックリしちゃったけど。

それでも触れ合えるのが嬉しくて、お互い夢中で求め合っている内に私はバーナビーを受け入れる事が出来た。

やっぱり痛くて、今もちょっと苦しいけど………

でもね…自分でも触れた事のない場所に、バーナビーが触れてくれているんだって思ったら………

私の方こそ泣いちゃいそうに幸せなんだよ。



「さん……好き。
 大好きなんです。
 僕は貴女が愛おしくてどうしようもない。
 だからこれからはずっと、僕の隣に居て下さいね。
 約束ですよ………
 ね、さん。」

甘い言葉と顔中に降り注ぐキスを浴びながら、バーナビーの腕の中で眠った初めての夜。

あの時の私は、BBJの隣に居るという『意味』を………まるで理解出来ていなかった。
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