第12章 LOVE SAUCE 後編
そしてその後は、ただ只管……お互いを抱き締め合っていた。
「僕が貴方を食べたいって言った筈なのに……。
僕の方が食べられてしまったみたいだ。」
「なんで?」
「だって貴方は僕のペニスを咥え込むでしょう?
上でも……下でも……」
「うはは……上手いコト言うね、バニーちゃん。
けどやっぱ、俺の方が食われてんだよ。」
「……どうして?」
「だってバニーは俺の腹ン中に注ぐだろ?
………《ソース》をさ。」
「………ッ!
また貴方はそんなイヤラシイこと言って、僕を……」
「イヤラシイの……キライ?」
「……いえ。
下品なのは苦手ですが、イヤラシイのは……歓迎します。」
眠そうなバニー。
「初めてをさ……俺にくれてありがとな、バニー。」
眠そうな虎徹さん。
「僕の初めてを貰ってくれてありがとうございました、虎徹さん。」
ふふっ…と笑って2人同時に目を閉じる。
この時、これからはずっと一緒だと、何度も何度もお互いを食べ合おうと約束したのに………
ある日、突然□□は能力発動中の事故で、呆気ないくらいあっさりと逝ってしまった。